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なんだ!この気候!!
ばかじゃないの!
と
この燃費の悪いジムニーを駆っている身では
世の中に対して偉そうに云えないのですが
それでも
ここは東京だとおもうといまいましいから
どこか、
そう、バンコクだとでも考える
さあさあバンコクに着いた!ヤッホウ!!
バンコクは雨季だね?
ねっとりとして、暑くて、
排気ガスだらけで、ベタベタで、
ここはすっかり外国だねえ!!
「 マイネイム イズ サチヨ!!
ケイム フロム ヘヴン!! 」
*
いつもよりはちょいと早い、
22時間半で着いた
- 我がSKフェリーのうち、
【 A号 】 という古い船にはスタビライザが付いていない、
それであんなに揺れるんだぜ、
と過日、
夜の函館どっく付近を
ひとりでほっつき歩いていたときに
たまたま出会ったフェリー船長が云ったので
絶対に 【 A号 】 を避けるつもりが、
結局その 【 A号 】 に乗って津軽海峡をわたりました
・・・・・・・・・・・ 。
避けるべきものを避けようとして注視すると
ひとはそこへ向ってしまう、
路上のカーヴにおいては中央線を注視するなかれ、
と教習所で学んだのをおもいだす
*
東北自動車道700km、
道中はひとり乗り用のコクピットほどの空間で
もう身体中が小さく収まっていることに飽き尽くし、
このまま固まり過ぎて死ぬんじゃないか、
と毎度とはいえ何度もおもったけれども
イヤ
たとえば震災やテロでの有事において
ひどい瓦礫のしたで動けないままに、
何日間も生き続けるひともあるわけだ
、と考えると
ジムニーごときで死んではならない、
まあこれも小さな有事だとおもえばよかろうとして
そう、実際あのジムニーは
いうなれば有事みたいだ
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今回の函館滞在は
彼等にはじまって彼等に終わる、
という具合に
函館でジャズを聴くときの、大好きないつものメンツ、
Bar Jack Brook のコマヤ氏、
Bar Shares Hishii の入村夫妻、とわたし
東京から、
わたしたちが愛するベーシストのヨネキがふたたび、
トリオで函館に来るという日曜日、
彼等も店がオヤスミで
わたしは彼等といっしょに、
ヨネキを迎えてから船に乗ることにして
プレイの始まる前の夕刻
4人でフレンチ、
Mシェフの庭へ出かけ、初夏のサパーを楽しんだ
- 前夜、山の邸では、
星が降るほどにすさまじかった、女のひとりも欲しかったなァ、
あんな夜ならおまえでもガマンしてやったね、
、、、とかなんとかいうシェフの話を聴いたりしながら
*
わたしはめったにアルコールには酔わなくて
また酔ったにしても、それをひとには見せないという
かわいくなさをキープしているが
彼等といるときには
飲んでいなくても、酔うことができるしまた、
じっさいにたくさん飲むことになる
『 あの楽しさは泣ケル 』
...とコマヤ氏のメールにもあったけれど
いつものように本当にすてきな晩だった
*
彼等とヨネキとは、
今回の、大門キャバレー企画における、
いちばん初日の廃墟への乗り込み労働にあつまってくれた、
あの日の馴染みの面々でもあって
これまでも、
いつも感慨深い時間を過ごしてくれている
ヨネキ、
コスモ・フィンガーを持つ世界のベーシスト、
五十もとうに越え、
いざ9月のキャバレー本番当日は、
当のステージでゴツいメンバーを引き連れてのプレイもある彼が
あの廃墟の暗がりで
復旧労働を手伝うなんて ( プッ、小声 )
わーん、これこそ泣ケルじゃありませんか、
なんて愛だろう
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さて東京ですが
こちらでの滞在日数も1ヶ月と、とても短いので
大門キャバレー企画については、
アーティスト関連を含めて、
東京で段取りしなければならない件も山積、
なかなかタイトに、また奔走です
*
( アッ、今日だか明日、道南NHKニュース645で、
取り上げてくださってるそうですね? )
NHKでキャバレーとは痛快、
函館のみなさんはステキです本当にありがとう
あなががたと過ごすのも、
とっても楽しかったものです