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わー春になりそうだ
やだな
春なんだろうか
イヤー春かな?
雪はもう終わったワケ?
、、、 と心配していたところへ
*
先夜、さらっと雪が降って
元町の坂に10ミリくらい積もった
山では果たして1000ミリくらいに?
ッと期待する
*
翌朝、空は明け方から快晴の様相を呈し、
地面には雪もあたらしく残っていた
神ここに居ませり!
9時になるのを待って
函館から約20Km先に見えている、
我がマザーマウンテンである Mt.Nee (仁山ね)
に電話した
- きょうスキーできますかッ!
「 ああ~う!!( ← 奇声 )
モチロンですわァ、やっとるよお、
きのうごッつう降りましたじゃろー、
がんばってオープンしとりますもん来てくんなはれ 」
・・・ このような関西弁のひとが応えた
ごっつうだと!!
数日前に電話したときは、
雪がなくて2日間くらい養生のためにクローズとなっており、
たいへんガッカリしたとこだった
※ ちなみにそのときの関西弁は、こうだった
「 おお~う!雪がのうて痛まると困るんから、
ここ2日間くらいなあ
クローズしとりますんですうーハイー 」
*
- どのくらいごっつうッ!?
と訊くと
「 15センチメートルくらいごっつうでっせー 」
このような関西弁が答えた
・・・・・・ 。
すこぶる晴れているし
雪が白いし
もう降らないかも知れないのだし
確定申告の計算業務はサボりたいし
養生クローズ以来、
たったの15センチメートルでもなんでもいいから
わたしは山へッ!
*
大沼のヒゲ氏に
今シーズン初のテレマークの板を借りにゆき、
一言コーチングをお願いして
陸上デモンストレーションまでやってもらう
( ハイ顔いきマース! )
*
” テレマークスキー ”
というのは
スキーの原始形で
ヒールがフリーに浮いてあって、
ノルディックの生活機能としての道具だ
- 道具!!
登ることができて木々を切り、
歩くことができて霧氷を愉しみつつ遠くまでゆき、
休んで珈琲を沸かして木々のあいだに憩い、
太陽と冷気とを謳歌して優雅に滑ることができる
*
プリミティヴというのは理論がシンプルでうつくしい
脚をランジスクワットの形にして
左右の板を交互にずらすことにより、
なんと、
” 2本でひとつの大きな弧を作り上げてターンを招く ”
*
昨今、アルペンスキーが
カーヴィングという形状の板になって
すこぶるイージーになり、
アルペンに醍醐味を感じなくなってやめるヴェテラン陣、
退職世代だとか或いはもっと、
たとえば70代とか80代とかの御仁が新たに、
古きテレマーク理論に出会ってシビれ、
やめられなくなる事例だって多い
*
さてヒゲ氏に
あちらの山とこちらの山と
どっちのコンディションが良好かたづねると
マアどっちもどっち、きのう少し降ったので、
パウダーならぬ、
シャリっとシャウダー、てとこでねえべか?
ではやはり初滑りは仁義として
我が心のふるさと、Mt.Nee へ
*
我らがサクセンカイギ社サイトを
リニュアル奮闘作業中のY君、
スキーは小学校以来の初心者という、
誘ったらパソコンと本とを持参してやってきて
レンタルブースにて
現代風のカーヴィングのアルペンスキーを
関西弁から借り受ける
*
なんと
レンタルスキーは一式で1500円!
リフト券は一日券がなんと1500円!
というシーズン末期の出血値下げ放出、
( さすが関西人! )
しかも客はなく、
この眼下に広がる広大な平野と遥かに函館山、
周辺を取り囲むうつくしい連峰が、
ハッキリ云ってほとんど独り占めです!
*
滑降すると1分以内で滑り終える、
いちばん気軽で短いコースをわたしたちは滑りまくり、
そして1秒たりとも並ばずに乗れちゃうこれらのリフト群が!!
乗り放題で1500円!!
天空はすさまじい晴れ、雪は白い!!
なんで誰もいないんだろう!!
こんな贅沢な山があるか!
なんで誰も来ないんだろうか!!!
と興奮してみたが、
まあ平日だし
スキーをしに来るもののほうがおかしい
*
小学校以来の初心者のはずの Y君も、
案の定、
例の昨今のイージー極まりない形状の板のせいで、
教え甲斐もないほどにすばやく上達してそれっぽくなり、
( まったくもって人生をナメくさった板だ )
なおさらにして、
おなじカーヴィングの板を使うのでも、
テレマークスキーの奥の深さに感じ入った、、
ッてワケ
*
マー長く書きましたけど?
云いたいことは、
★ テレマーク万歳、という点と、
★ Mt.Nee ( 仁山ね )が安いから行きましょう、
以上この2点。
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