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江戸時代にハナさんという嫌われ者が
肥溜めに落ッこちて魂を失くし、
そのまま彷徨っている
今になって我が本家のほうに
なぜか猛烈な怨念と悪臭とを振り撒いているから
本格供養したいので
直系先祖の戒名をぜんぶ調べてくれ
...というメールが
ウシミツドキに親から届いてゾッとした
なんてセンス!
こんなメール、
送る時間帯を考えてほしいとおもうけれども
江戸時代から肥溜めに
落ちたままでいるハナさんもハナさんで可哀想
*
告白すると
わたしは昔から
なぜか毎晩といっていいほど頻繁に、
それはもう長年、トイレや糞尿の夢を見つづけているが
まんじりとしないのでそれをひとに話すと、
「 イヤ君は相当なるスカトロなんだろう 」 とか
「 そのような願望が潜在意識下にあるのではないか 」 という
あまりに安直な解釈で流されるに決まっていたので
スッカリ辟易、あるいは、
じつはそうであるのかも知れない、などと思いそうになる、
というワケでしたが、
これでようやくハナさんのせいにできる
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JBの牧場へ、
年明けの挨拶も逃していたままだったので
明けましておめでとう、だ
( ところが云うのを忘れたけれども )
手土産にチョコレート
靴のまま勝手にリヴィングにあがり、
冷蔵庫から、クアーズをこらえて麦茶を取り出して飲み、
窓からJBが馬の調教をしているのを眺め、
テーブルにつくと
すでに別のチョコレートの箱があったので
じぶんの持参したチョコレートと引き換えとして、
パクパクと半分以上食べてやった
*
ハンパな雪解けと泥との山の道は
ラリーみたいな悪路で
洗車したばかりのボルボをユルユルと操縦して
ようやく着いたのだのに、用があるのですぐに帰る
馬から降りて、
犬を撫でながら見送るJBの、
米インディアンみたいな黒いシルエットがいいんだ
木こりのU氏、馬に乗って稽古
イッハァ!! とかなんとかやっていて
首元の赤いネッカチーフが遠くに見える
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雪だ
雪雪!!雪が!!
猛烈に!!
降っている!!!!!
ヒュー! すばらしいね!
2月はいちどもロクな雪が降らなかったので
これじゃ未練ナシに東京へ戻れちゃうな、
なぁんておもっていたところに
わたしをして未練タラタラしめる豪雪!!
こうなると
もういちどテレマーク・スキーをせずに
あの山へ登らずに
東京へ戻ったならわたしは
たぶん化けて出るね
ヨシ