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リノリウムに漆喰壁。
このひんやりした空気感にノスタルジア。
階段をあがって古い木枠の窓を開けてもらうと
室内で鳴っている低いBGMがかき消え、
代わりに West High School のブラスバンド部が
応援歌を合奏しているのが
山にこだましながら聴こえて来る。
スカンスカン。
スネアドラムの得意気なリムショットが
しつこく差し挟まれるからなんだかニヤニヤしてきた。
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珈琲をサーヴしに来たベリーキュートな店員の女の子に
函館についてインタヴューしつつ、
いきなり 【 秋のジャズ企画 】 のはなしを振ってみるとキャーといい、
是非是非是非是非、ゼヒゼヒ、手伝いたいと申し出てくれたので、
イェイそれはよろしくとお願いした。 ラッキー。
でも、あなたのここでのお休みは何曜日、と訊くと
月曜日ですというので
ああそれでは残念、企画は日曜なんだ、というと、
そんなの、音楽に融通の利かない仕事なんてダメです、
絶対にお手伝いしますから、と
うっとりするようなことを云うので関心した。
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あちこち営業と冒険とを繰り返して帰宅した夜、
おもむろに Z氏 を呼び出した。
彼、Z という人物とはここ数年のお付き合いだが
わたしの一言一句に対して反対あるいは批判を浴びせる男で
文字通り、なにを云っても否定される。
会うごとにそれは腹立たしく、ないしは辛く、
というよりハラワタが煮えくり返り、
甚大なるストレスを抱えることになるのだが
なぜ毎度わざわざ面会してみずから寿命を縮めるかというと、
彼こそは聖なる反対者、
わたしという偏った人間を常にフェアにするために
天から遣わされた男。
・・・ だとおもうことにして、アイディアと食事と音楽とは
どんなひとともシェアすべしとおもっている、わけで昨夜も、
【 秋のジャズ企画 】 を伝えるために
幾度、ファックの念と買い言葉とを飲み込んだか知れないで
彼とテーブルを挟み、忍耐と悶絶の夜を更かした。
否定的意見はつねに考慮されなければ。
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ミュージシャンの宿泊に、
ホテルのある森の中のコテージを提供、
お目覚めには、バスケットに入った朝食が運ばれてきます、
鳥が啼き、温泉がほとばしり、
それ以外は清廉な沈黙 - 。
ホテル支配人との交渉を
あらかじめ済ませておいてくれたのは suga 氏。( シェシェ。)
話のワカル、善意に満ちた愉快な支配人と本日面会。
他にも、
うちのバンガローを使っていいぞと云ってくれた O氏、
大大大、大感謝。
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演奏のためのハコ、
湖のほとりの絶景ロケーションに
ドンと提供してくれたのはH氏。( シェシェ。 )
眼前にうつくしい火山、湖、森の木々、
ボート、それに夕暮れ、夜の天幕、星、星、星、
新月、星、星、星、天の川。
ウシガエル、それから夢。
PA機材をこころよく提供してくれるのは離れた町の某氏。
PAオペをこころよく請け負ってくれるのは E 氏。
フライヤとチケの作成に Y 氏。
広報媒体のセッティングにまたまた suga 氏。
当日のサーヴィング・ヘルプに コマヤ氏と I夫妻、
それから前出の女の子。
はやく秋が来るといい、といっては
よろこび勇んだ電話をなんども寄越してくれる ソン君。
大沼で星を見るなら俺の自作望遠鏡をあげる、
といってくれるベーシスト、ヨネキ。
- みなさん本当にありがとう、こころから。
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で、誰が演奏に来てくれるかって?
それは以下に正式決定。
( みなさんどうぞよろしくね。 )
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<< 酒井俊スペシャルユニット >>
・ シュンちゃんこと、酒井俊 Vo.
( 破天荒、ワイルド、グレイトかつグレイス、
かつファニーでキュート )
・ ゴーシュこと、坂本弘道 Cello
( クレイジー過多 )
・ サトーさんこと、佐藤芳明 Acc.
( クレバー、スタイリッシュ、驚愕の指 )
<< ヨネキ・イキナリ・セッションズ >>
・ ヨネキこと、米木康志 B. ( とろけるよ )
・ with 函館在住のミュージシャンたち
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詳細は追々、
アップしてゆこうとおもいます。