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懐かしきかな西荻窪は
アケタの店の黒い階段を下りて
2nd セット前のブレイク、狭い地下室のザワメキ
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9月に函館でやってみようと考えている、
【 旧花街・大門にて /一夜限りのグランド・キャバレーの灯 】
テナーの片山広明氏の仮ブッキングを
本決にするためのご挨拶に
売れに売れている 『 渋さ知ラズ 』 での
海外遠征の直後だから、彼の体調がものすごく心配です
何度か死に損なって( 親愛表現よ )いる不死身の彼の
酒で色の濃くなった顔を見ながら
死なないでね、と何度も何度もお願いして
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その夜、
共演のドラムスのトシ( from 頭脳警察 )とすら
逢うのも、もう何万年ぶり
・・・ サッチン!
さっちんじゃねえか?
オウオウ!! サッチン!!さちよ!!
夢かな? さちよがいる!!オウオウオウオウ!!
さちよが見えるぞ!!アレ俺、夢かな?
やあトシ、
髪の毛がないね、どこへ行ったの、
- どこにも行かねえよ、
どこにも行かねえ、俺はどこにも行けてねえ
いまだに
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翠川氏が向井さん(tb)にチェロで無伴奏を鳴らす
ヒュー、
セットが終わったあとの贅沢で、
まだ残っている客はざわめきながらも耳を凝らして
それぞれに気持ちよくなっていると
翠川さん音をハズしてみんな密かにガクッとした
片山さんすかさず
「 プッ! ハズしてら!
俺のハーレム・ノクターンみてえじゃねえか 」
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銀座、老舗キャバレーの社長とアポ
「 9月に函館でやるキャバレー企画に
ショーダンサーを協賛してくださいませんか 」
というオファーは
・・・・・・・・ 見事にあっさり破れましたが、あきらめません
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ものごとは
必ず必要なときに必要なものが与えられる
これまで襲ってきていた、
目標への邪魔立てに思える感情の波や虚無感、
さまざまな謎かけや、鬱屈とした停滞などは
それらを乗り越えるほどのエネルギーをわたしが所有し、
行使できるかという時の試練だとして
いくつもの夜と
いくつもの言葉をつかってクリアする
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- 古いノートには
「 言葉は考えを伝える道具である
考えを理解したら、言葉は忘れられる - 荘子 」
とある