■
歌手の大野えりさんと
ペアであるところのパントマイム師の北さん
わたしを力づよく推進させるパワーを持つオトナ陣ふたり
迫り来る 【 青函帯2009 】 企画についての、
制作ミーティングとして
渋谷Bunkamura で会って別れたあと、
その足でわたしは東急インへ下る
*
以前、北海道最南端松前町の
イケメン町長M氏 が東京入りしたときに
いっしょについて来てもらったのと同じ場所、
同じ人物と、こんどはひとりで会う
その相手、
Y.亜紀様のマネージャ氏
青函帯企画出演の交渉、
電話はしつこくしていたが対面はこれで2度目
*
重ねて訊きますが主催はどこが?
- 重ねて云いますがわたし、サチヨです
あなた?
- そう
あいかわらず個人?
- ハイ
・・・・・・ 我々はですね
・・・・ 個人から興行としてお受けする経験はね、
・・・ これまで、ありませんよ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところでその後、予算はどう出しましたか
- こうこうこう!!
ほう、そんなにがんばれるのかな?
- ウッ!いいえ!!
イヤ、イエス!!イヤそうでなくて!
- 以前あなたがかような巨額を掲げられたから!
最高マックスの数字をはじいていますもう胃潰瘍に、、云々、、、
なるべく近まるように命がけでがんばるんだけれども云々!
でも他のアーティスト連と天地の開きがあって云々、、
イエわかっていますけれども云々、、!!
だけれども亜紀様でなくてはダメなんです云々!
函館!海の男と港の女!北洋漁業!
函館の官も民も亡霊も、全員が待っている云々!
ペラペラペラ!!
*
・・・・ とにかくでは、
次、制作の人間につなげてみてあげるから、
もっと書類を用意して、そこで君はしゃべりなさい、
とにかくね、個人はありえんよ個人はね、普通、、、、
( 制作だとッ!?まだゴールキーパーがいるのか! )
きょうは珈琲代わたしが支払います
イヤいいですよ僕が
イヤわたしです
イヤとんでもない
イヤわたしなんですからギャラもっと安くしてください!
じゃあやっぱり俺が払う!
ダメ絶対にダメです!
・・・ っと
しばらくのあいだ、伝票のフォルダを力いっぱい、
互いに真剣に指で引っ張りあいをして、
最終的にわたしが勝った
*
さかのぼること何ヶ月も以前に
松前町長M氏といっしょに同じ人物へ交渉に臨んだあと、
町長がこう作戦した
「 ・・・ mm、難しいひとかな?
でもねあのひともさ、
きっと花街とかキャバレーは賛成だよね?
次は君のキャバレーの話をもっとしよう! 」
と云ったのだったからこの日、
【 キャバレー未完成 】 の製作途中の本のダミーも持参し、
しつこくページをめくって見せたんだった
.
.
■
そして今度はボルボを駆って
人生で唯一、
なんにも物事を考えない贅沢時間であるところの、
雪の東北自動車道、オンザロードの15時間、
徐々に北へと向かう道、
そして青森でフェリーを待つあいだの6時間を
ネットカフェから仕事に費やして
ようやくフェリーに乗って4時間、
正味25時間かけてふたたび函館入りし、
着いてみたらタイヤはパンクでオイルはカラだった
さてみなさん、ふたたびよろしくね
*
もう猶予ナシ!!
開港150周年事業、
市と総合プロデューサと
持ち込み企画者による会議が先夜おこなわれて
まだ不満と不如意と怒りとがあるまま、
知らぬうちに < 共催 > とのタイトルが
付きそうになっているが、
そのようなものを受けるかどうかは微妙なところ!
まだまだ話し合いが必要です
● ● ●