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夜の空いた時間は
やはり、
街なかの店々への挨拶まわりその他に費やすべく
ノンアルコールで次から次へ
行けるときに行っておく
このテンションを保つのはしんどい
*
先夜は五稜郭あたりの夜の店をまわって途中、
去年の 【 キャバレー未完成企画 】 のときに
ホステスのひとりとして来てくれたお姐さんの店へ
顔出しとこ
- お客さんたちとサ、
昔はよかったね、ああだったねこうだったね、
どうしてもオレたち、
大門の夜の明かりをさ、忘れられないんだよね、
、、、ってサ、
そんな話ばっかり繰り返して何年経つかねこの街は
どこへ行ったってみんなおんなじ、そんな話
どうしようもないね、
それか去年の、あんたの未完成の話
来年のキャバレーは ” 緑の島 ” で?
よし、じゃ来年あたしゃ緑の島の入り口で
” ヤリ手ばばあ ” の役でもするかい
昔は小路のなかでツブ焼いて立ち飲みさせて、
あっちの店の娘だのイイ娘がどこに来ただのって
情報屋のばばあがサ、いたんだよ大門に
・・・ たのしかったねえホント
*
このお姐さんの瞳のキラキラぶりを
わたしは去年のあの晩以来、とても好きでいる
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誰もいない時間に偵察するのがよいので、
ときどき夜に出向く、緑の島
函館湾内の一部に突き出た、
浚渫土砂で埋め立てられた土地
ここは夜、時間になると大ゲートで閉ざされる
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中にコッソリ忍び込み、
月の光と外灯の明かり、それにぐるりの対岸の街明かり、
さらにはあちこちの岸壁に付いている大きな船たちの明かりで
なかなかに明るい夜の島、
*
波が近くて気分がゆらゆらしながら、
島の先端部分に立って、
函館どっくや西埠頭の官船の明かりを眺めたり、
草むらの緑地部分に登っては縦横無尽に行ったり来たり、、
ヨットや漁船の繋留問題や風景や遠近や
あらゆる数字などの具体的なイメージと、
各所への質問事項をまとめたりしていると
だんだん、
いたるところで得体の知れない小さな生き物同士の声が
島じゅう猛烈にけたたましく
何種類も叫び交わされていることに耳が気づき、
・・・ わたしは1歩ごとに何者かを
いちいち踏んづけているのだろうとおもうと
とたんに空恐ろしくなり、
ヘンな鳴き声はより大きく聴こえ出す気がし、
ぎゃッとおもってショートカット、
ヨットが並んでいるポンツーンへあわてて走り出る
*
静かに並ぶヨット群のうち、
ハルに ” JAZZ ” と名前の書いてある1艘、
キャビンから明かりと笑い声が漏れているのを見た
- あ、みんな飲んでる
するとすぐに中から人影が出てきて
見るとKM氏、じぶんのヨットに千鳥足で戻るところ
「 うわあ!なんだよあんた、
なにやってんのこんなクソ夜中に緑の島で!!
雪女じゃあるまいし! 」
、、という声
( その後ろでは
もうひとりの御仁がオシッコを途中でやめた! )
お開きのはずのJAZZに招いていただくと
残留のヨットマンが4人あって
それはゴキゲンにお茶を振舞ってくださり、
( この場合は、” 酔ッ人マン ” と書くそうだ )
I 氏をはじめ、初対面のオーナー達のなかで、
ひとしきり、次回ヨットマンの皆様にも協力してもらうことになる、
【 青函帯2009 】 の話を少し、
にぎやかに聴いてもらった
海の男ってみんな
気持ちがイイひとばっかし、
ありがとう!
( ヨットJAZZブログ )
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