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ありがたいことに、
お問い合わせをずいぶんいただくので
取り急ぎ、こちらに明記しておきます
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9月におこなわれた
キャバレー未完成についての記録映像ブック、
これは、
来年夏前には、竣工の予定です
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過ぎた企画の例のキャバレー、
あれの最終目標は記録映像化なので
企画としてはまだわたしの仕事は終わっていない
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街に対しての
” オマージュ ” と副題したとおり、
愛を込めて、街の肖像をつくってみる作業が、
残っている
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函館滞留中に
現場での映像を担当してくれていたA.D.宅で
( アシスタント・ディレクタ、の略ではなく、
アク・ダイカン、という名前の略、あ、云っちゃったよ )
準備段階から本番まで撮りためたムーヴィ、
A.D.とわたしとの記録メディアと、
カメラマン達から集まったスチルとを合わせて編集するという、
気の遠くなるほど膨大な仕事に取り掛かっていたが
これがまた
ウンザリするほどしんどくて、面倒で、
時間と神経と根気と忍耐と集中と気遣いとエトセトラ、
そんなものばかりを大いに要して、
もう胃に穴があくやら発狂するやら、
髪の毛がボサボサになるやら、
じぶんに欠損した、
ひととしての美質ばかりを求められ、
( チッ、醜質だったら得意なのだけれども )
すっかりノイローゼになるかとおもった
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じっくりと何十本ものテープを丹念に調査し続け、
眉間の皺は刺青のごとく貼り付き、
気がつくとしばらく呼吸をしていなかったりして、
( 横ではA.D.がなにか
ブツブツ呟きながらポテトチップスを喰っている )
オーノー、
否々、
このノイローゼは、ハッピー・ノイローゼ
なんたっておもしろい
ムズムズして煩悶しつつ脳と感性が揺さぶられて
たまらなくクセになるたぐいの
世の中には、
果たしてこんなにおもしろい仕事があったのか!
と開眼するほどの魅惑的な世界だった、
が、ほんとにイヤで辛い作業だった
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さちよさん、まず全体のアウトラインというものを、、、
「 うん、そうね、あここスローモーションね 」
またですか!
「 ここ切ろう、こっちへつける、でフェイド・イン、
夢みたいにして 」
またフェイドイン!
「 オオこれ使う、なんだろう?光の揺らめき、
しばしこれを見せる 」
イエこれは僕のただの失敗映像です、棄てます!
「 棄てない。ハイそしてスローモーション 」
またッ!?
「 ここでこのひとが笑うように見せる、
このひとの人生に、笑いかける、トリビュート的に 」
なんでゼンゼン違う!
そんな勝手な内情を作ったって誰にもわかりませんよ
あのだから全体のアウトラインをまず僕に
「 ドキュメントとて、やはり嘘と幻の構築よ
嘘をつくからいいんです、嘘のかたまり。嘘の。
ハイこのへんであのシーン持ってくる、
そこじゃない、もっとうしろ、でスロー... 」
なんでこれなの、でまたスローモーションて云う?
やめましょうよ恥ずかしいですから
「 ここにスチル、両サイドはボヤかす、早く 」
急かさないで下さいよ
コンピュータの性能ってものもあるんですから!
僕だってねェふだん使わないワザをこうして勉強しながら、、
「 これだ!!さっきのアレ入れて、どこ行ったの、アレ、
アレよアレ!!さっき見たヤツ 」
アレって何! さっきっていつ!
「 アアッ戻って!!
これはオーバーラップ、薄く、50%以下、 」
またオーバーラップ、しかも何だか見えなすぎる!
それよりまず全体のアウトラインを僕に知らせてくだ
「 うん、そうね、
ああ横のペットボトルが邪魔だ、消そうか 」
消しません!!
「 じゃあオーバーラップ 」
またッ!!?使いすぎです!ひとつ覚えみたいに!
効果半減ですよやりすぎは!!
でアウトラインは
「 ここもだよ 」
エエエエェッ!! バリバリ( ポテトチップ )
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あれ、
こうして書いてみると
胃が痛いのは断じてわたしではなく、
A.D.のほうであるかのような誤解を与へてしまいそうだが、
気のせいです
・・ エッ、存分に醜質を発揮しているですって?
オオとんでもない、
なんのなんの、わたしごとき、
まだまだですわい
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それにしても
重度のストレスと高らかなアドレナリンが
身体全体を縦横無尽し、
編集技術者と監督とは、
きっと精神分裂者のことだろうとおもう (違
アア身体にわるいことをした
( ちなみに、A.D.がわたしにイエス、と
必要以上に同意するのは、
「 ショーダンサー達がバツグンにカワイイ 」
と云うときだけに限った )
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さいわい、
東京の自宅にはこれらの編集ソフトがないので、
この仕事は函館滞在中にしか進まない
もし手元に、この危険なソフトがあったとすれば、
わたしは一日を30時間に増やして、ほかのすべてをなげうって、
来る日も来る日も夢中でこれに没頭し、
いまごろスッカリ廃人となっているとこだ
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いずれ、
この作品は、
例によってわたしの、
、、、改善するつもりのない癖( ヘキ )である、
哀愁過多の耽美に陥り、
自己満足的ロマンティシズムに満ち満ちた、
めくるめく分裂症的な、
ステキな音楽劇に仕上がるでありましょう、
仲間から集まったスバラしい映像画像は
これでもかとガンガン活かし、
じぶんの、ド素人的キャメラワークもなんのその、
音楽とふんだんに多用する劇的なスローモーションで
大いにごまかし、
みなさんをきっと悶絶させてやるから、
ご期待ください
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イヤーハッハッハ~!
ひさしぶりに更新できたとおもったら
見苦しいばッかりで失礼
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ではまた
※ 追伸 ※
しばらくメールなどのレスポンスが滞っておりまして
ご連絡くださってる方々、しんそこ御免なさい
逐一、うれしく受け取っております
どうもありがとう、、、まっててください
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