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奔走!
函館入りしてまだ4,5日というところだがじつは
すでに心身ともグッタリ!
そう、【 一夜限りのグランド・キャバレー 】 企画についてです
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建築仲間のアキラ君を呼び出して
廃墟の設備関連復旧についての見積もりを依頼し
その高額予想にガックリしつつ
ひとまずは明日から手をつける、
廃墟内部大清掃のための間に合わせに
大容量のハロゲン灯2機を
業者から1ヶ月の約束でリースしておいて
そして廃墟のオーナーに鍵を借りにゆく
さらに
仲良しのMシェフ、彼が所有している発電機を、
こちらも1ヶ月間貸して欲しいと
彼のフレンチ・レストランへお願いにゆき、
いっしょに彼の自宅である山の邸まで取りにゆくとき、
店のマダムが景気付けに、
いいワインと大ラウンドのブリー・チーズを4分の1と
バゲットとを包んでくれる
それから
ベーシストのヨネキがちょうど函館に来ているので
彼を強引にひろって山へ向かう
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夕闇のなか、
Mシェフのピックアップトラックに
発電機を積むときになって、
そうだA作さんにも手伝ってもらおう、といって呼び出すと
彼はちょうど近く、JBの牧場にいたのですぐに飛んできた
お礼に、
わたしのジムニーに積んであった、
軽量チェーンブロックとワイヤーとをプレゼントした
宝物なのだが
彼等が共同で使えるだろう
ここらの自然界で暮らすひとびとは、
ちょうど生活自体そのものがガテン系であるので、
こういうのは大喜びなんだ
いつもの如く、
わたしたちは互いに道具自慢なんかになったりもして
じつはコッソリ、
Mシェフ所有の SNAP ON ( 高級ブランド工具 )
を、わたしの工具箱に移し変えてきてやった
( 気づきませんように )
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ヨネキ、A作、サチヨにシェフ、というところへ
KさんとH氏というメンツもやってきて
シャンパーニュを開けて、
いつもながら大騒ぎの食事を摂った
ヨネキ、好きなのを吸えよ、と
シェフがヨネキにシガーを勧めていたのだが、
ヨネキが選んだのはよりによって、
この国ではもう入手できない、【 1本2万円 】 という
特別なコイーバだった
シェフはアセり、
ヨネキは泰然として 「 さすがオレ 」 といった
この場所で
大好きないつもの顔ぶれと騒いでくつろぐのは、
わたしにとって一等リラックスできる時間、
とてもあいしている
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明日のために
ふたたび函館までの約40Kmを戻る、
わたしは重いジムニーを、
発電機を積んだ重いピックアップトラックはヨネキが運転し、
廃墟現場へと、
夜のうちに移動させておく
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先日は
面識のない、とある憧れの氏のところへ
飛び込みで取り次いでもらい、
100万円のスポンサリングをいきなり申し込んだので
わたしは我ながら一瞬にして心臓が、
20歳くらい年老いた
その氏にしたって
突然面喰らって、すごく年老いたかも知れない
わるいことをした
( でももしかしたら、反対に若返った可能性もある )
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わたしには
よく知らないが謎の守り神がついていて、
そのひとが過日、
わたしの函館へ向かう前の東京滞在中に
おかしなものをくれた
【 トーキング・スティック 】
「 これを持ちながら発した意見や願いは必ず通る 」
と書いてある
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