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『 わたしもがんばるよ 』 と、
前のページに記したからには
記したとおりにがんばらなくてはならない
できる無理なら無理じゃなし、
( これはわたくしの筋トレの恩師、
パンチパーマ・トレーナが竹刀か木刀を片手に、
仁王立ちしてのたまう格言 )
であるからして、心配はご無用
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そうしてさっそく、
きょうはようやくオフをとって筋トレ、
嬉しくって身体がバキバキ鳴るワケです
4月もあっというまに半ば、
さァいよいよ大向こうも唸らせる春まッ盛り、
、、といいたいところだがまだ少し寒い
冬に寒いのはいくらだって平気だが
春に寒いのは、どうもちょっとだってイヤだね
けれども
ごく稀にある、スゥッと通った風のひと筋が、
いきなりアメリカ南部の旅を鮮やかに思い起こさせたり
車窓を開けた途端に信号機が変わり、
そこへ突如として別の街があらわれたりすると、
「 ああ! 」 と声が出る
ふいに現出する、
旅の途上の空気というのを刺激的に、
受信することのはなはだしい季節
*
さて今年の秋、9月企画の久々のプロモです :
函館旧花街、大門へのオマージュ
一夜限りのグランド・キャバレーの灯
【 チュニジアの夜(仮称) 】
ビッグ・バンドは激しいミュート、
官能のジャングルサウンドで吼え、
見惚れるショーの踊り子たちの脚や腰、
リンボーダンスにアフリカ太鼓、
艶然として別嬪揃いの女給たち、
太った黒服、道化の小男、ブラックジャックのカードが舞い、
ドンペリ、ヘネシー、コルドンブルーに葉巻の煙、
紳士淑女はダンスフロアでジルバにブルース、
腰くねらすストリップ嬢に、
泣いて轟くテナー・カルテット!!
どうです、ヤンヤヤンヤじゃありませんか
*
花街、といって参考となる、
古き銀座あたりのネタを収集して廻っていると
過去のさまざまな情報とともに、
いろいろなひとを知ることもある
函館、かの地のランドマークである、
『 函館どっく 』 の、
進退が問題となっている赤白のクレーンを造った男たち、
( 専門家からするとあれは、今壊さなければダメだそうだ )
函館が、過去最大の栄華を誇った時代に
街に出入りしていた海洋の男たち、
彼等は函館の、今は亡きキャバレー群のあれこれに、
とっても造詣が深かったりして、
この冬の間、
函館でインタヴューしてまわった現地の声と、
ほぼ同じ店の名前や当時の活況などを、
ここ東京で耳にするってのは、うれしいな
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で進捗状況 ;
・ キャバレー( 廃墟 ) /ブッキングOK
・ ビッグ・バンド /ブッキングOK
・ リンボーダンサー /ブッキングOK
・ アフリカ太鼓 /仮ブッキングOK
・ 別嬪の女給たち /仮ブッキングOK
・ 太った黒服 /ブッキングOK
・ カジノディーラー /ブッキングOK
・ テナー・カルテット from東京 /仮ブッキングOK
・ PA /仮ブッキングOK
・ 仮設電気、水道配管メンテ /ブッキングOK
・ 酒 /これから調達
・ 道化の男 /函館の某氏、これから談判
・ ストリップ嬢 /新宿ゴールデン街でこれから調達
・ ショーダンサー /銀座老舗キャバレーにこれから談判
・ 工事並みの大清掃 /5月末からガッツリやります
・ ご寄付、スポンサ /随時募集 ( ← ゴシック太字 )
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先夜、10年ぶりの新宿歌舞伎町、
ガイジン達の間をスイスイと縫って雨ん中 -
夜にはためく窓掛けに
パーマネントの大きな頭の無言劇と、猫のシルエット
ヒラヒラとうつし出されて頭がぼんやりする
あの店は まだやってるだろか
格子の奥から流れ出でるミリーの唄声と
ロシア女の哄笑がなつかしく聞こえる
自堕落にも飽いたようにして開かれた古い扉だが
そうしたって新しい風はきっと入って来ない
ねえ君、酔っ払って、タンゴをやれ
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