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首都高!!
夜の首都高!!
天には薄く笑う三日月と!
ヒャッホウ!!
向島から銀座を巡って高樹町、
これはイイ響き
古いブルーズのテープを引っぱりだして高所から、
都会のネオンに浸かるのさ
東京が、いちばん東京らしくみえるのは
わたしにとっては昔から、
あいもかわらず夜の首都高速と決まっていて
ひさびさに東京へ戻ってこの晩、
ひさびさの首都高へ乗ると、
にわかに都会の感覚がからだに沁みわたる心地がして
渋滞すら魔法で飛び越えたみたいに、
いつのまにかさっさと高樹町から骨董通りへと降りた
快調な
愛車ジムニーとわたしとは
もっと長く乗ってたってよかった
*
ジャズクラブでは
2ndセットをまつブレイク
この日、
・ 大野えり(vo)
・ 大口純一郎(p)
・ 米木康志(b)
・ 原大力(ds)
全員に用があったので顔を出す
*
ああ、やだなあ、
なんてスゴくて、ファミリアな空気だろうか
まるで青山Body & Soul が
じぶんのリビングルームになったみたいな
否、彼等の人生のリビングルームに招かれたみたいな
わたしにとってはこのメンツ、
極度にリラックスできるフィーリングと
極度に興奮させるめくるめくサウンドでつつまれていて
すばらしくしあわせになってしまった
唄い出したえりさんと
プレイ中のダイリキ氏とがこちらに気付いて
目を丸くして合図をくれる
*
サウンドはピアノトリオでありながら
そのブ厚いトリオっぷりにあらためて驚嘆、
すんげえいいトリオ
と、そこへ調子よろしく乗り込む魔女
カウンタの並びから
電通氏のゴキゲンなイェイに乗せられたりもして
- あれッ、
いままでわたし、
とっても長いこと疲れていたのじゃないかな?
なんておもうほどに、
味わいがたい、看板付き金文字のリラックスをむさぼって
満足の渦
笑った顔がなおらない
客が引けたあとに
みんなで並んで座るカウンタでのおしゃべりも
まるで我が家の如し
往々にして
親子関係などの血縁家族ばかりが必ずしも
各々にくつろぎと安心感とを与え合うというものでもなし
とてつもなくしあわせな家族感覚はいつも、
なぜかほんとの家族の埒外にあるというのは
申し訳ないことだがしかたがない
*
深夜、
骨董通りからさほど遠くない、
青山の高級住宅街にひっそり、
ものすごく安い、びっくりするほど安すぎて、
用がなくてもむりやりに利用したくなるような、
とてつもなく安いパーキングをヨネキから教えてもらい、
同時に、
その日の筋トレでこなしたメニューの
筋肉パーツのあちこちへ順調に筋肉痛が始まり出して、
ああ、すてきな一日だった、とおもう
プロテインを飲みながら帰る
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2008年夏に函館で、
小さなヨットレースと
ハーバーでのジャズパーティが出来たら
みんなしてくつろいで
愛し合って
彼等にもグルーヴしてもらおう