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湾岸に吹きすさぶ冬の風
中央埠頭にたなびく、
海上保安部のあるビルの旗
夕景に架かる高架橋と街路灯
税関の倉庫群、プラント作業員達の背中
海の、匂い
外国船の幻影
冬が来た
ああ
俺は行く、おまへを捨てて茫漠の
流るる雲の、果つ処まで
・・・ などとポエムを吟じていたら、
すっかり忘れていたことをおもいだした
*
こないだ市港湾部から
一時的に駐車場のために借りた土地の、
抜いた杭をまだ現状復帰していないでははいか!!
しかも結局、使わなかったんではないか!!
旧機械工場レストラン企画の残務処理が
まだチラホラ残っているのを、少しずつ・・・
*
ハ~ア、
こんなクソ寒いなかのドカタ業務はいやだなあ!!
大ハンマー貸すから、
寝ているうちに誰かやってくれたらいいのに!!
寒いなあ!!
こんな寒すぎて殺伐とした工業港湾の、
いったいこんなとこ誰がステキだってんだ?
( なにがファドだと? )
それにしても市の港湾部め、
あの土地、
トンだ災難だったわ!!
*
借りた土地
あそこいいなあ、今度なんかに使おう、
野外サーカスみたいに!
外なら建築基準法カンケーねえもんねェ!
消防設備もいらん!そうそうそう!!
ウッシッシ!
*
T氏お願いお願いあそこの市の土地、
柵を撤去して
車が入れるようにしてきて
ハイ、大ハンマーとバール。
剣スコップもいるかいな?
ハイ次、ねえT君あの場所に
お客様の車を誘導できるようにセットして、
看板なんかもつくってお願いお願い
*
当日準備のドタバタのなか、
音響のEB氏がセッティングを終えて
トラックの駐車のために
あらかじめ指示したくだんの土地へ消えた、、
とおもったら
真っ青な顔して戻ってきた
「 サチヨ、あそこドロドロで!
トラックがスタックして傾いてんだけど助けろ! 」
( ウゲッ!なんだと!
知るか!このドタンバの忙しいときに! )
埋まる土地よこすなってんだよ市め!
・・・ アレ、たしか港湾部は、
あそこは泥炭地で地盤が悪くてふだんなかなか使えない、
とかなんとか云っていたうえに、
きのうからさっきまで雨降ってたッけな・・・ チッ
( 悪いのは我々じゃないか!
ヒャー!黙っとこう! )
・・・ とおもったら今度は我らがM君、走ってきやがった!
サチヨちゃんトラック傾いてんだよう!
JAF呼んでJAF!!
( ウルセー知ってるって! )
くっそう、JAF! 会費払ってたっけか?
でも番号は暗記してんだ
#ハイサンキュー ピッピッピッ
「 JAF!? 2トン箱トラが泥炭地でスタック!
函館市海岸町22付近!
エエッわたくしどもの処理サイズでない??
なんだと!!
こっちは泥炭地でどんどん傾きつつあるんです!!
エエッ?ナントカレッカーに電話しろだ?早ーく!」
*
結局それを助けたのは
当日のレストラン役のシェフのピックアップで
” まったくおめえの企画じゃ
ロクな目に合わねえ! ”
、、などと怒鳴り込まれたりなんかして、
まあ事なきを得た
その後せっかく駐車場として借りた泥炭地には
誰も入れなかった
消防官の突然の乗り込みで
もろもろのチェックに加えてさらに
路上駐車をも咎められたあかつきに説明するも一蹴
「 それはあんたがたのただのサクセンミスです!! 」
*
翌日、
市より精算の確認が来たとおもったら
「 賃貸箇所の地図には長方形っぽく
色が塗ってあるようにみえますが、
表記には100×100では正方形になるので
直してください 」
ときた!
なんだと!
そんなものテキトーにやってくださいよ!
まったく市役所ってとこは!
かくかくしかじか!
実際はトラック1台が
ナナメに入りかけて埋まったのみで使ってないのです!
それこそどうしてくれるんですか!
と云ってみたら、
「 最初から泥炭地だとお伝えしました 」
と返されたのでスミマセンと云った
チッ
( つづく! )
サクセンカイギ社サイト
Thanks 画像更新していまーす
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