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太陽のことなんか
忘れるほどに日々、雨ばかり続いて
世界に、晴れという日のあることを
かれこれゼンゼン思い出せなかった!!
そのめずらしく晴れた昨日の朝、
*
元町町会に、約束のご婦人たちを迎えにゆくと、
いつもより華やかな表情と服装で
玄関口の三和土に置いたベンチに腰掛けて
ふたりはおはようと、
気取り澄ましてわたしの顔を見たとおもったら
にわかにゲラゲラと笑い出す
*
共有している笑いの意味は、
期待と気恥ずかしさと、それからたぶん、
「 滑稽 」 ということに違いないとおもう
彼女たちを乗せてこれから、
< ジジホーセーシャ > のスタジオへ行くところ
*
函館開港150周年へ捧げる企画、
【 青函帯vol.1
海峡野朗と海峡小町、亜紀様とJAZZとキャバレーと 】
プロモーションDVD制作に引き続き、
( → YouTube 映像へGO )
もうひとつ、
昔から函館市内各地の街角で流れている、
なんとなく耳と心にやかましく感ずる放送があって、
・・・ きっと函館のひとは昔から誰もがそれを、
つねづね変なセンスだとおもっていながらにして、
だいたいのひとの心身に、
もう沁み付いてしまっているテイストのものだが、
まさしくその、
じつはずっと興味のあった、
「 街頭放送 」 なるものを作らせてもらえることになった
*
( 街の雰囲気を無視した ) 音楽をかけて、
喋ったり歌ったり叫んだりして、
さかんに宣伝す ( 街角の美観、というか美音を損ね ) る、
いわば函館名物の、ひとつだ
( ここまでヘンだと、
なんとなく好きになってくる )
*
果たして 【 青函帯 】 の街頭放送、、
音楽はいいが、
喋ったり歌ったりするのは誰か?
*
そんな或る日、
未知のおばさんの、割れたスピーカの怒鳴り声で
交通安全を叫びながら駆け抜ける町内会の車が
おもての道を、
朦朧と仕事している我々の耳に
それはそれはやかましく通り過ぎたとき
青函帯デザインのM君が
これだ!! と叫んで立ち上がったかとおもうと
町内会館へスカウトに走った
・・・ なあるほどう
*
【 青函帯 】 をつくるうえで函館を
函館だけでなく、
道南と津軽下北という津軽海峡圏で捉えるときに
どういう価値観やスタンスをもてるだろうかと考えたかった
・・・ これを、
「 ナマッたおばさま 」 とM君、
シンプルに解釈してくれたんだろうとおもう
*
かくあってその、
町内会窓口を即座に口説き落とした彼は
洋々と帰ってきてプランを練り、
翌日はわたしも共に乗り込んでご本尊を口説きにゆき、
そして数日後、
晴れておめかしをし、
「 これを機に、売れて世に出たらどうしよう 」 と盛り上がる、
すんごくすてきなご婦人2名を車に乗せて、
くれぐれもふだんどおりに喋ってくださいよと釘を刺し、
緊張してハンパなナマリ、とか、
標準語をしゃべろうとして不気味になるナマリ、とかに
ならないように気を配りながらスタジオへ入った
音楽担当は、
【 青函帯 】 当日のキャバレーでも演出のある、
イワさんの蓄音機を、ナマで ・・・
では、さっそく YouTube からお聴きくださいませ
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■ 御礼 ■
・ 薄井様より、難儀白浜のナギサビールが陣中見舞い!
・ 河内谷様より、岸和田の水ナス!
・ はるばる遠くの未知のかたの、ブログでの掲載!
遠くから、ワカッテくれているッてえのは、しみじみ感激です。
ありがとう、このひとも
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