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来年の 【 青函帯企画 】 ではキャバレー部門において
照明を担当してくれる予定の、
赤坂はオークラにカンヅメ中の仕事人、
タケヒロ氏から過日、誕生日プレゼントのようにして
丸の内はコットンクラブの
極上席へ参ずる機会が与えられました
*
ちょうど
存在自体が音楽であるエリントン・オーケストラが来日中で、
存在自体が歌であるマーサ・リーヴスもいっしょの、
1920年代風今様、ゴージャスこの上なきステージ
店内のスタッフは全員キュートなことだし、
眼の前の大量のブラザー達とその生粋のスウィング、
妖しい声で倍音を激しく駆使して聴衆をやっつける、
女怪獣のスキャットに浴するには
ああ肉を喰わなくては適わない、、、というような気がし、
またしても
テンダーロインをレアでオーダーして喰らいつきながら楽しむ!
*
ひとの気分を良くするもじょうず、
最悪にするも自在な操作力をもつアメリカをおもうと
なかなか複雑に腹も立っちゃうが
来年の青函帯企画におけるキャバレー演出は、
昨年とは打って変わってなんと、
アウトドアのテント内でイチから創出しなければならないため、
( みんなの出番!頼むよ^^ )
この日、
ザッツ・エンタテインメントたる ” コットンクラブ ” を
折りよく授かり、
内装や照明などもお勉強しながら、
タケヒロ氏にVサインを念じつつ、
すばらしい料理とともにゴキゲンを喫した
*
そばのボックスでおんなのひとの、
感極まったニュアンスでつぶやくのがわたしの耳に、
いきなり際立って聞こえて来る、
「 ( 溜め息!) ああアタシ映画の中にいるみたい... 」
- 映画の中にいるアタシ!!
都会は、
ひとをそのように感じさせることにかけてのプロだから、
よいかわるいかはべつとして、
都会の男女は、こと社交の場において云えば、
老若とはず、
対外的なうつくしさに磨きをかけ続けられるのだろう
といってそれら機会は、それ自体がきちんと磨きこまれている
いわば、『 磨かれた機会 』 がひとに与えるインパクトが
これほどに、ひとびとを素敵にするのならば、
毎日過ごす環境というものが、
ひとの対内外に及ぼす美醜の影響は計り知れないとおもう
磨きこまれた街の、
・・・ ンー、キリがないから国内でいうと
たとえば神戸なんてどう、
あの街のひとびとはみんな独特にうつくしい、
あれはあの街が、日常的にそうさせているのだとおもう
そしてひとびとのほうで、
日常的に
街を磨いているのだとおもう
*
わたしたちの函館は、磨かれているのだろうか?
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お台場にて
関門海峡と津軽海峡をはさむ、
海峡4都市フォーラム某、
というのがホテルで開かれ
我らが函館市長応援のために参加してきた、
ふだんお世話になっている市役所の顔ぶれも皆お揃い
*
来年の、函館開港150周年における、
全体事業の総合プロデューサとしての大役を担うことになる、
東京在の IH氏も参加ということだったから、
早めに待ち合わせてランチ・ミーティングとする
互いにかっこよくカロリー云々、、なんて話し、
ドレッシングだのソースだのは省いてもらったりなんかして、
わたしは例によって動物性アミノ酸が必要で、
ペリエとロメイン・レタスとフィレ・ステーキ ( またしても肉 )
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そうして参じた席で、
現在の時事的背景における地方の役割云々、という基調講演、
名のあるコメンテータのとても興味深いタイトルに、
ちゃんと肉を喰らっておいて、
最前列にかぶりつきで期待したのだけれども
いやあ
なんだってまたじつにうんざり惨憺たるレベルに
途中で、わあと大声を出して帰りたくなり、
つづいて4都市各市長同士のトークセッションを聴く
※ ちなみに我がN氏の函館紹介は、例によって、
「 少なくとも僕が生まれてから今までずっと
” 斜陽 ” と云われ続けている、静かな癒しの街 」
、、、ということだった、悪くない。
*
たぶんいい4市長だったのだけれども!
頼もしい実力のあるはずのリーダー達が集ったのだけれども!
相も変わらずこんなお国自慢発表会的な、
あたりさわりのない呑気な内容にとどめられてしまう、
そんな会進行の浅薄さを呪う
このように、交流におけるアリバイに過ぎないようなフォーラムを、
20年も、この会は続けてきたのかとガッカリするやらプリプリ憤慨、
もうまったく憤慨の極み
憤懣やるかたナシ
黙って筋トレでもしていればよかった!
*
我々日本というは、
いま、日本であること、という原点に立ち返るならば、ここは、
誤解を恐れずにいえば
静かなゴッドとなり得べき唯一の国だったのじゃないかと
わたしはおもっている
そのような日本をわたしたちはまだたぶん誰も、
片鱗を知っているにしても、経験はしていないはずだ
日本であること、への変容に向かう実質的な話し合いは、
どこにあるのだろう
*
放課後、いっしょに最前列に並んで聴いていた、
IH氏とMZ氏とわたしの3人、
黙々とあるき、誰がいうともなしに口々に
「 ああストレスだ、、、 」 ということになり
テラスのある店を選んで外に座り、
会場では発散できなかった罵声を
これでもかと外の中空へとそれぞれの言葉で排出して
俺はモンブランケーキ!だの、甘いミルク珈琲!だの、
プレミアムパフェ! だのと力強くオーダーして、
全員が、悪しきストレスに疲れた脳に甘いものを送り、
・・・・・・・・・・
ランチ時にせっかくかっこつけたカロリー計算は、
いともあっさりとオシャカになった、
時間と筋肉とをうしなって脂肪が手に入るの巻。
*
そしてわたしたちのほうは、
じゃあ実質的な話をしたというのか。
ウッ ・・・ したね。
したよ。
してやったとも。
......
、、、したんじゃないかな・・・
まあちょっと...
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