■
ほんとにCO2なのか?
原因はほんとにCO2なのか?
これは断じて、情報操作なのではないか?
なんて、決め込みたくなるような
うつくしい緑色の雨の中
*
わたしの知らないルートで札幌へ向かう車中
ほかに車はなく、
どこまでも深々と続く緑また緑
潤沢な森林、深い山々、草原、その他、緑、緑、
ウッ 酸素しかないではないか!
もう、われわれは札幌へ到着するまでに、
どちらかというと酸素過多で
身体も声も、緑色になるかとおもった
( たしかに過日、
国有林管理( 間伐や下草刈 )の現場を手伝わせてもらい、
道南の森林管理局の方にアレコレと質問すると、
北海道にはすでに植樹などのスペースはない、とのこと
蛇足だがそのとき、
わたしはダニに喰われて病院で手術となった・・・ )
*
昨今、東京にいるあいだはいつでも、
眉間にシワを寄せて環境問題をおもうことが
あまりにも容易にルーティンとなりうるし、
「 CO2!CO2!CO2!CO2! 」
などとヘンな声をあげたりして、
チャンチキとか、
またはカウベルなんかをカンカンカンカン鳴らしながら、
光化学スモッグ警報の鳴る空の下の往来を、いざ、
ノシノシとのし歩いては、
「 うるさい! 」 と怒鳴られでもしたくもなるが、
・・・ 北海道にいると、ボケッとする
■
そういうわけで
環境問題にボケッとしながら
緑を周囲八方に横目で見つつ札幌入り
*
ジャズの苦手なO氏と
J-POPの苦手なわたしとで
札幌シティジャズと盤渓ジャズフェスティバル、
ふたつのジャズ現場をハシゴするために
J-POPしか流れてこないO氏の車で向かう、
すこぶるちぐはぐな気分の取り合わせ
来年、函館は緑の島において
< 青函帯企画 > として使用させてもらうことに
なりそうな、ホワイトロックというドームの視察と、
屋外ステージその他のお勉強です
*
盤渓( バンケイ )では
主催側の大利氏や大人役の川村さんや
東京からのジャズメン達やら、
みんなみんな、懐かしい顔ぶれに再会
雨の、野外フェス
渋谷さんの弾く 『 ダニーボーイ 』 が
恍惚となるような光の雨となって
われわれや大地に降り注ぐ
ああいいね、渋谷さんはネ、、、
*
わたしがもし、
山で倒れてきた木の下敷きになって死んだとき、
渋谷さんのダニーボーイの雨が、
ひかりの筋みたいにして降って来てほしいと、
空想に没頭、、、
・・・・・・ と天までゆきたかったところだが、
横にはカッパを来て、濡れないように、
身体をちんまりと縮小させているO氏があり、
目の前には傘をささずに豚汁に雨を満たして
ガブガブとかきこんでいるひとがあり、
ソフトクリームをふたつ、
雨にさらしてドロドロ溶けているカップルがあり、
南佳孝氏はスコッチを雨で割るッていうし、
・・・・・ みんな大丈夫だろうか、
と心配で心配で、
ダニーボーイも半分だったよわたしは
という話
● ● ●