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チケット現物がじぶんの手元にあがって来てから、
予約は取らない方針で
手売りにて発売開始しましたが
オープンより16日目で、
すでに200枚は捌けてしまい、
そのうえ追加分50枚を発行しておよそ3、4日で、
それもオーバーしています
お問合せ、及びご協賛、広告応募については
引き続きお受けいたしております
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2007.9.23.予定
函館旧花街・大門へのオマージュ
【 一夜限りのグランド・キャバレーの灯 】
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過日の
台風一過の大晴れによろこぶ間もなく
ラジオが云う
翌日はまた道南一帯に、
「 まとまった量の雨が降るでしょう 」
それでゲッソリして夕方、
廃墟ビルの屋上を養生するつもりでシートを買いに行った
レギュラー助っ人の、怪しげな面々が
( 老体にムチ打って )
遅くまで残ってくれるので申し訳なくて、
しかも時はあたかも
” 函館バル街 ” というイベントでにぎわっていた、
そんな夜に
*
いちおう近所にて
焼き鳥なんかをオーダーしておいて
面々の機嫌をとり、( たいして効果はなかったろう )
それぞれに懐中電灯をたずさえて、
真っ暗な、夜も遅い、地上6階の屋上へのぼる、
街の灯がきれいね皆さん
明日の雨に備えて、
屋上を養生いたしましょう
なんたって
全館全フロアに雨が降るビルであることが
先日の台風で、発覚しましたものね ( 前出 )
*
高いところは怖えぇだの、
こんなもん屁のツッパリにもならねえだの、
シートがあおられて飛ぶからやめろだの、
イヤ飛ばねえだのイヤ飛ぶだの、
あっちだのイヤこっちだの、
機械室に、ナニカ怖いものがぶらさがってるだの、
重石が足りねぇだの、
釘を打つだのヤメロだの、
グダグダ云い合ったり、ブツブツ云ったり、
どうもノンビリだったり、恐々としたり、
まったくまとまらなかったり、
ふだんの仕事における仲間とのプロ感とは程遠い、
なんだかこう、
人里離れた、、、、でなくて、人間離れした、
不思議な村にいるみたいだった、
しかも屋上という天空で
そういう感じがやけにおかしくて
面々を見てもやはり顔が非常なほどに笑っている
なぜ俺はここにいて、
こんなことをしているのかワカラナイ、というときの、
不思議な笑いだ
*
あるいは
じつはこの不思議極まりない彼らはやはり、
ここの亡霊たちであって、
最近、光を浴びて風が入ったので
ソワソワして出てきた権化、かなにか、、、、
なのではないかともおもう
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待ちに待っていた配管工事が入った、
トイレットだけは、活かさなくてはならない、
が、
早々に苦戦
メインフロアの下の階の様子を見に行っておどろいた、
「 ななななんですかこれは? 」
- 中略 … -
スキンヘッドのふたりの職人が答える、
「 ・・・ わやです 」
” わや ” ッてのはなんだろうかというと、
まあ、『 超ヒドイ状態 』 のことを指す函館語
※ あした、まず天井の解体を済ませてから
仕事をはじめようとおもう ・・・・
*
6月の見積もり段階では、
活かせる予定であった2Fメインフロアのトイレットが、
廃墟らしく、
古いダクタイル管は刻一刻とダメになり続け、いまや、
まるで復旧不可能となった
残るは高圧洗浄ないしは仮設トイレ、
仮設トイレはもっとも避けたい選択肢のアイテムであるから
では高圧洗浄、
mmm、そうね、これをするには
コストと老配管に無理がかかり、破裂は必至か
( いろいろな意味において )
*
困り果てたまま、
夜更けの大門の老舗の店々へ仁義まわりをしていると
「 TVで見たぞ、がんばれよ
俺たちが肩入れしてやらねえとな!!ハッハッハ! 」
といって
チケットを入手していてくださった御仁、
聞けばなんと配管業界のエライ人だとかなんだとかで
では
「 配管業界をあげてご協賛いただき、
廃墟の配管を塩ビ管に総取替えしていただく、
というのはどうでしょう、 」
と、すかさず持ちかけたが
酔いにまぎらせてうやむやにされた
*
設備関連工事をさばいてもらっている、
アキラ君から朝、電話
「 どーするべなあ? 」
- 当初の見積りからどれくらい金額が動くのか知りたい
「 えーとね、、 」
- あっイヤ、いいわ! いまは聞きたくないような気がする!!
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溜め息をつくとすれば!!
津軽海峡を泳ぎ切るくらいの息の用意がありそうだ、、が、
心身ともにアスリートたるには
それくらいはいい
さらにいけないことにわたしは、
それでも絶対になんとかなる、と思うことをやめない
そして絶対に、なんとかするだろう、
( 誰かが )
*
ものごとは、
『 誰か 』 の積み重ねであるから
わたしは信じている、『 誰か 』 を、いつも
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