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疲れた!!
身体に乳酸が溜まりきったみたいに
膨張しているのでプロテインを飲んだけれど
いつのまにか現場で眠っていた
夢の中で
毎日繰り返している動き、
つまり
発電機のスタータを引っ張ったか
エントランスの手動シャッターのチェーンを巻いたかして
腕がビュンと動いて目が覚めた
*
廃墟の広いハコを
ホコリを立てないで掃除をするために、
おがくずがドッサリ必要になってくるので
遠く海岸線を、
Mシェフのピックアップトラックを借りて走り、
紹介された製材所へ買いにゆく、
- かくかくしかじか、こういう企画をする、
なんたってキャバレーです、云々、、
と所長にまくしたてると、タダになった!
ありがとうございます!!
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おぢさん、という神様からメール、
うれしかったので勝手にコピーします
『 本日現場を見て、なんかやらなければならんべさ、
とおもいました、何ができるかは、まだ、判りませんが、
函館人として、今回の貴女の熱い思いは、色々な方々に
伝えなければ、だめだべや。4時から呑んでました。
おぢさんより。 』
” なにができるかわからない ” ままに
4時から呑んでいるというひとを、
わたしは心地よいとおもう
とはいえこの神様は、M氏と組んで、
大門あたりの古い写真をたくさん発掘しており、
それらのすべてをこの企画に対しても提供してくれます
とても意義深いでしょう
どうぞそのまま呑んでいてください
どうぞそのまま
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夜は、
夜のお店に協力をあおぐ営業活動に走り回る
あちこちへ、
【 函館旧花街・大門へのオマージュ
一夜限りのグランド・キャバレーの灯 】
をプレゼンテーションしてあるき、
現金ではなくて
ウィスキーのボトルを協賛してもらったりしていると、
かつてそのキャバレーでホステスをしていたわよ、
などという女性があらわれたりして、
とってもイイ
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だけれども
疲れすぎて身体が前に動かないので
きょうばかりはドッサリ寝ようと早く帰路についたが、
途中、
市のひとが来ていると、あるスジから連絡が入り、
ふたたび15キロを引き返した
*
結局深夜に帰宅して
問題となる、消防検査などの法律関連を
クリアするために奔走しているわたしの、
「 現時点での応援者は誰か? 」
とリストアップしてみると、
官、民、メディア、含めてとりあえず
120件余りが、あがった
そのうちのひとり、そうだあのひとに訊いてみよう、
とおもい、
ワクワクしてロクに眠れず、朝イチバンを待って、
さわやかに北海道庁へ電話して
前・渡島支庁長( 南北海道を司るひと )であり、
このたびの栄転で ” 北海道庁観光担当参事官 ” となった
大好きなN氏へ取り次いでもらう
「 前略!
わたしと10分間おはなしできるのはいつでしょう!! 」
と訊くと、
「 7分間なら今でもよろしいよ 」
とおっしゃるので7分間ピッタシ、
ひたすらまくしたてる
- ヨシ、君はあとここと、こことに行ってごらんなさい、
さちよちゃん、
ハッハッハ、
がんばってくださいよ
実現したあかつきには僕も函館へ行きますから
・・・・・
ああじつに、イェイだなあ
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だからきょうは、とっても身体がよく動くんだ
ベーシストのヨネキからは
「 さっちん、ワクワクやってるかい 」 とメールが来るし、
K氏からは
「 がんばってるか? 」 といつもひと言、メールが来る
東京は謎の守り神から
うつくしい花々の画像が届く
廃墟の暗がりに慣れた目には、心底ショッキングだった
「 おめえ今何が必要だ 」 とか
「 今困っているのはなんだ 」 とか
「 どこそこの社長も賛同だ 」 とか
応援の電話が、あちこちから来たりもする
*
大門というかつての花街で、
シンボルとして君臨したこのキャバレー、
封印を解かれてとてつもない愛がめぐるのが、よく見える
この街は、ほんとうに愛されていたんだね
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