■
函館山の天頂の明かりが夜の窓に
まるでラピュタみたいに見える。
月が平面ではなく、
光の当たった球体に見えることを発見するのと
おんなじ感じに、それはどんどん天空の城になつた。
*
そういえば先夜、
山の中腹、
夜の公園の巡回にいってみると、
巨大なビニルハウスの如き不思議な建造物が忽然とあって
中ではたくさんの投光機から、ぼうと灯りが浮かび、
夜な夜な秘密裡に、
何か大きなものの工作作業をしているようであった。
不穏におもって周囲を何度も、
ぐるぐるした。
何者かが。
何かを。
そんなこと想像してみても
もう昔みたいにはおもしろくもない。
■
身体のおさまりが悪いので、
ジムをさがして出かけ、約半日、篭もった。
ゆっくり時間をかけて、
全身をトレーニングしてゆく。
入魂の半日、
ひさしぶりなので筋肉痛を期待しなかったとはいえ、
翌日、トルソーにはうれしい痛みが。
ベンチプレスとチンニングで胸がひらき、気がめぐる。
スクワットは負荷を甘くしたのと
久々なのとで、ヒップとハムストリングスへの筋肉痛がない。
バーベルを担いだ僧帽筋だけが痛むという
情けない失態に、
ガッカリ、反省。
*
ランは3Km。
楽勝、もっと行けばよかったかな。
ホノルルはこの3kmを、あと14回繰り返す。
やってみたい、
やってみたい、
やってみたい。
*
周囲に何台ものテレヴィジョンの爆音。
怠惰なインテリア。
おなじく貧相な照明。
電線しか見えない窓外の風景。
インストラクタの薄すぎる対応。
見当たらない理論。
正しいフォームを知ることのない利用者たち。
効果より、危険にさらされる筋肉。
日本と海外との、ジムの存在レベルはあまりに違いすぎる。
東京でも満足しないんだ。
あっ、グチった。
■
携帯電話を、ようやく替えた。
人生において二台目の。
愛着のあった骨董品Gショックは、
ショップのかたに、「 長年の連れ添いですからどうぞ記念に。 」
といわれて持ち帰って来てしまった。
これでわたくしも
カメラ機能付きとカラーモニタということで
ようやく21世紀の人間に。
願わくば
取扱説明書を、一冊の文学にしてくれ。
そうしたら、喜んですみずみまで読みます。
■
レコードの音が聴きたくなる。
黒いヴィニルがまわる。
ものごとは、
平面ではまわらない、
ぐるぐるぐる、スパイラルに。
音楽という立体が、紡がれるみたいに。
深みへ。
あるいは、高みへと。
まわるまわる、音楽の奇跡。
まわるまわる、人生の奇跡。
窓のそとに、ラピュタ。
small change
ことしの一歩。
■
ありがとう、
あなたが居てくれて、わたしは毎日がヒッピー。
・・・ じゃなくてハッピー。
■
とおもったら
昨晩の帰り道、ツルツルの交差点で
タクシーにカマ掘られたわい。
( はしたのうござんす。御免あそばせ。 )
残念で...。(泣)