Good Times

光と庭々 2/26

■
どんなことに困ってんだ、　というから
かくかくしかじか、と云った

しばしの沈黙のあと
ギュウと熱く乾いた視線を寄こして低い声

「　・・・・　消防本部に、、あるぜ、、、アレが　」

＊

ここのところ

ただあちこち歩くたびに、

出会うひとがおしなべて同情のようなものを
表情や言葉で、寄せてくださるにつけ、いったい、
どんな話が出回ってるのだろうかと不安におもいつつ、

まあいいや

”　函館開港１５０周年　”　への持ち込み企画、
【　青函帯２００９　】　について　
　　　　（　※　青函帯ウェブサイトは現在オフ中　）

＊

－　フーン！わたしの希望に準じたモノが、
　　　消防本部に、ある！！

＊

もしもしご無沙汰です、

聞くところによると消防にアレがあるそうで、
かくかくしかじかの作戦で
ソレを使用させてもらえる可能性はないかどうか

「　・・・・・・　あぁぁぁあんたネエ！！

　　ひとがせっかく！！

　　しばらく連絡がないがアンタの企画どうしたろう、
　　不景気に大丈夫だべかとか行政が邪魔してないべかとか、
　　やっぱり不況で難しいんだべかとか、
　　東京との行き来もタイヘンなんだべかとか
　　いろいろ余計な心配していたっちゅうのに！
　　またしても何の悪企み！われわれ消防ッてのはですねえ！
　　防災と災害時のために存在しているもので云々・・・！
　　たのむから消防をカラめなさんなとゆうのに！！
　　悪いこと考えないでアンタ、ただ休憩に来ればいいのよ！　
　　ただ休憩に！！ときどきここでお茶でも飲んで！！
　　まァァッたく！！！誰に空気入れられたんだい誰に！　

　　・・・　前の消防長かッ！　

　　あんた！” 前の ”　消防長！　” 前の ”　！！
　　ヤンヤあのひとも！！
　　関係ねえとおもって今度は！！
　　好き勝手なこと云って遊ぶもんだ！　云々！！！　」

・・・　と、長々とものすごい勢いでこっぴどく怒られたので
すごすごとあきらめた

■
どこかに埋蔵金はないかねえ～、、、フンフンフ～ン♪　と

たぶん探ってくれているフリをしていた ＩＺ氏、、
なんとなく平和で、にこやかで、呑気な
日暮れ時の室内の沈黙を破ったのが同じ氏の声

そうださちよさん、
たしか神棚を買えば助成金が出るという団体があった！

「　カミダナ？　」

－　ｍｍ、神棚は大事ですよね神棚は　
　　　　　　　　
　　　　　　　　と横で渡島支庁長がマジメにつぶやく

「　ウッ、、、じゃ買おう、神棚　」

としてその場を辞し、
そのスジに関係ありそうな某社長へ軽薄にＴＥＬ

「　こんにちは社長、
　　神棚買うと云えばことによるとどこか
　　助成金出るってんですかい　」

「　神棚！！　ワハハ！！
　　いきなりなんだい！騙されてるねえアンタ！
　　その団体いまはもうないはずよ、なんか問題で！　
　　誰から聞いたんだね！　え、ＩＺ部長！あのひともまた！
　　関係ねえとおもって好き勝手ないたずら云いやがる！　」

＊

ずいぶん

関係ねえとおもってテキトウなことを云っては
テキトウに付き合ってくれる大人が

まわりにいるようだけれどもいいんだ

＊

わたしが本当に求めているのは、

消防本部にあるアレでもなければカネでもない

ありがたいのはむしろその、
テキトウに付き合ってくれている大人たちでもあるし、
それに、

本当に求めているのは、

消防本部にあるアレでもなければカネでもない

求めているのは、

もっと得体の知れない、

もっと、
別のものだ

＊

みなさんに、Ｎ．マンデラ氏のことばをシェアする

「　私たちの最も深い恐れは、
　　私たちが無力であることではありません。
　　私たちの最も深い恐れは、
　　私たちが並外れてパワフルであることです。
　　私たちを最も怖がらせるのは、
　　私たちの暗闇ではなく、私たちの光です。
　　私たちは、自分に問いかけます：
　　卓越した、華麗な、才能豊かな、素晴らしい人となるべき
　　私は誰か？あなたがなるはずがないのは誰か？
　　自分が取るに足らない者であるふりをするのは、
　　世の中のためにはなりません。
　　あなたの周りにいる人たちが不安に感じないように、
　　小さくなることには、啓蒙のかけらもありません。
　　私たちは、私たちの内面にある神の栄光を
　　実現するために生まれてきたのです。それは、
　　限られた人たちの中にのみ存在するのではありません。
　　それは、みんなの中にあるのです。そして、私たちが、
　　自分の光を輝かせるにつれ、私たちは無意識に他の人々に、
　　同様であるための許可を与えているのです。私たちが、
　　私たちの恐れから解放されたとき、私たちの存在は、
　　他の人々を自動的に解放するのです。　」

　　　　　●　　　　　●　　　　　●

a stray child 2/18

■
ありがたいことに過日またしても
ロータリークラブの 『　卓話　』 にお呼ばれした

お題は　　”　廃墟・花街・港町　”

これらについては相も変わらず
こんどの　【　青函帯企画　】　における、

わたしなりのテーマでもある

＊

この日は老舗の五島軒、

いちばん古く由緒のあるとされる
この地区のロータリーの会は初めてで、
会場はひときわ鹿鳴館みたいなホール

ウェイティングルームに通されてなおわたしは
カタくなった、

周囲はひとり残らず見るからにロータリアン、
知的でエレガントな紳士ばっかり・・・！

＊

するとどこかから

「　やいやーい！サボろうとおもってたのに
　　卓話がおまえだッてエから
　　わざわざ出てきてやったぜこのスカシ野郎！　」

と怒鳴り込んできた Ｔ社長につづいて
（　スカシ野郎だと？　）

またどこかから

「　おうサヂヨ！おめえの話ば聴ギに来たでい、
　　まだカラオゲさ行ぐどう！！、、ガァッ！！　」

と、

由緒ただしき太刀川家のダディが
まるでロータリアン紳士とは思えないハゴダデナマリで、
ロココに腰掛けており、
マイクを持って脚を跳ね上げて吉幾三の真似をしたので

ガクッとして緊張が緩んだ

わたしもこれらのような、
若者の緊張を解いてやる大人になろう

＊

鹿鳴館

－　眼の前には大勢の虎

天よわたしに
適切な言語を与えたまえ与えたまえ与えたまえ
オバマさん来て下さいオバマさん来て下さい
オバマさん来て下さい（　中川さんでなく　）オバマさん
オバマさんオバマさん、、、

・・・・・・・　と震えながら降霊術をしたが来なかった

＊

ヤンヤそのときのじぶんの演説をおもうと
滝つぼに身投げして、
泳いで遠くへ逃げてしまいたくなる

または　

ワァァァッ！！とか叫んで
頭を両手でガリガリガリッと掻きむしる発作に
５分おきくらいに見舞われ、

のたうちまわって気が狂ったようになる

＊

それにしても明後日だったり昨日だったりの、
支離滅裂極まりないアホな演説をさらしたもんだ

あんなものを聴かされた虎たちには逐一、
謝罪してまわり、時給を支払いつかまつりたくなる

またしても挨拶も筋道もなにもなくって
情けなきことこのうえなく、
オバマ氏の片鱗もなかった、

始終、ヘタな、ただの、わたしに過ぎず、、、

イヤ！あれは、わたし以下だった、
いくらなんでもアホ過ぎる

誰だったんだろう

オバマさんでなく先祖のオバさんかなにかが
間違って来たみたいだ

イヤ絶対にそう

＊

もうあんまり自己嫌悪なものだから、

呼んでくださったＨ氏に顔向けしたくないので、
よってお礼の挨拶も、まだしばらく、しない

■
さて気を取り直して

『　キャバレー未完成　』　のルポＢＯＯＫは
Ｏ氏とＣ女史がしぶとく付き合ってくれたおかげで
いよいよ校了、あとは下版、、

とかなんとかいう、佳境なんだそうだ

イヤー本当に疲れましたねえ！ありがとう！！
カネはちゃんと支払うよ！

＊

【　青函帯企画　】　も各方面への
（　↑　現在サイトはオフ中　）
書類や企画書や手紙やデザインなどなど、

まだまだあらゆる焼き直しも盛んで、
やってもやってもまだあり、
身体も脳も足りなくて我ながらうんざりし、

とりあえず青函帯におけるキャバレーの、
”　滑稽な司会者役　”　を２名、ハントしたりして、

やおら気分を盛り上げておく

　　　　　●　　　　　●　　　　　●

風が窓を叩く 2/15

■
行政で決定した事項と
こちらが、仮で準備していた一連のものとの
すり合わせ作業を探っていったん、

【　青函帯企画　】 において、
（　サイトは現在オフ中　）

練り直しと再構築のためブレイクをはさんでいる

＊

市長が先月になって、
「　いまが産みの苦しみのとき　」　と云った

それを受けて

内容や兼ね合い、会場や設備やインフラの使用条件等、
開港１５０周年全体事業主側に
影響され、且つ従う立場にあるこちらはいま、

「　産み直しの苦しみのとき　」　

になっているのでしかたがありません

＊

スピリットも時間も作品も意図も

行政側の容れ物に納めるということが、

こちらのイメージや発想や構図や可能性や気分を
縮小させる意味でないことを望む、
それこそが企画の意図だしそれこそが１５０周年だが

どうもタイヘン辛い

＊

このまま月日が

２月、３月、２月、１月、１２月、１１月、１２月、
１月、２月、１月、１２月、１１月、１２月、、
と冬を繰り返してるんだといい

夏など来るな

■
２月１日の日記を読んだ晩、

わたしの胸中を予想し、

東京から深夜の我が社に電話をくれた中のひとり、
このたび照明チームで参加してくれるタケヒロ氏

＊

「　落ち込んでるのか
　　またはまったく笑ってるかどっちだ　」

わたしはそのとき
限りなくポーカーフェイスの心境だった

－　電話氏いわく

１・　俺たちはたとえギリギリ
　　　２ヶ月前のゴーサインだって対応してやるから
　　　じっくりやれや

２・　仮に青函帯が立ち消えた場合でも！
　　　俺は行ってやるつもりだ

という内容で夜更けの２時間、
すこぶる暑苦しく、東京から励ましてくれた

うれしいね

ありがたかったが翌日、
大間行きの朝のフェリー乗り場へ
すっかり寝坊してすべり込んだんだった

＊

タケヒロ氏所属の照明チーム

”　キャバレー照明といったらウチよ！　”　といって

じつは２００７年の　【　キャバレー未完成企画　】　から
ずっと東京にいながら応援してくださっていた御縁

＊

Ｆ女史という御年７０歳、

赤坂の夜を、東京の夜を彩ってきた
カリスマ女社長が親分で

わたしはこのひとをみると
本能的に血が騒ぎ、
東京が東京に見える　（　← わかるかね？　）

ｍｍ、東京を東京らしくするひとがいる

というか

これらのひとがいるから東京が東京である

んん、、東京が東京であるときに彼女がいる、
ええと東京のクリエイティヴシーンに、、、
プッなんか古いな

東京の、、東京が、、、、、、あしつこい？
（　好きなのよ東京　）

＊

とにかくね、エポックなんですエポック
イヤ、記号といおう記号、、そう、このひと自体が

東京の、記号のひとつ、そうそう

このひとのシルエット、このひとの凄さ感、
このひとが積み上げる小さな判断と直感とスピード、
このひとが過ごしてきた世界、

どれも記号だ

＊

そしてその記号をなお、
記号たらしめているのがタケヒロたちだ

彼らが、来る

■
過日、、

絶対にわたしとふたりになるシチュエーションを
全力をもって避けようとするヘキをもつ
ヨットマンの Ｔ．船頭がなんと

曖昧な顔をして単身、我が社を訪れた

・・　珍しいことがあったもんだ

＊

「　こりゃあ俺たちのクラブハウスに使いたいねえ
　　そろそろあそこも、恥ずかしくなってきたよ　」

なんて、室内を見渡している

（　そうそう、あのクラブハウス・・・
　　というか　『 ただの仮設の詰め所 』、
　　まるでまったく色気もくそもないですからねえ、
　　入り口にいつも犬猫の糞はあるけれども　）

－　ところで俺たちも、
あんたの胸中を心配してる

メールの返事は来ねえし、、、
怒ってるか悲しんでるか疲れてるか、、、

この夏、

俺たちのヨットとあんたの青函帯とは、
車の両輪であって云々、、、

＊

窓から見える夕景の緑の島を見やって
夢の構図を話し合う

「　・・・　夢みたいだなあ、、、
　　　　　　　　そんなことがやれたら　」

と男は

ポロポロと涙を落としては
一羽のカモメみたいな背中を見せて帰った

■
銀座の謎のドンから

『　キャバレー未完成　』　の本、
発売前予約１０冊と、（　←　もうじきです！　）

青函帯企画準備に、
必要なら手足として有能な女子を
一切の経費持ちで送り込んでやれること

＊

このひとは以前こうも云った

俺たちはじゅうぶん、
行政に対することは胃潰瘍とヒステリーの元凶
となることを知ってあきらめている年代だから

深入りしたくもねえが、

ちゃんと頼れ

＊

シビレる、

２月の夜々

＊

みなさん景気づけありがとう

　　　　　　　　　Don't worry

　　　　　●　　　　　●　　　　　●

オーマ friend ship 2/5

■
シケの海峡を乗り越えて
対岸の大間を目指す途上、津軽海峡の朝

船内、いつものラウンジにいて
ノートに集中しながら珈琲のおかわりを求めたら、
お兄さんがオマケだと云った

「　ときどきご乗船いただいてますよね！　」

大間のひとたちが函館の病院へ通うという生活航路、
さすが家族的コミュニケイションがあるみたいで嬉しい！

＊

潮を浴びて
見慣れた本州最果ての漁村に降り立つと

例の、大間のキチガイ女、『　島奴（　シマヤッコ　）　』
の車に乗せられて、銀行に寄ってマーケットに寄って、
さらに今度は誰かの家に到着した

－　さて誰ンちだろうな、とおもっていると、

それが今回の、我が大間行きの目的地、
なんと大間町長の待ち受ける大間町役場であった

「　これ役場なのかい？　」
「　失礼な！！　」

どう見ても家なんだが、
入ってみたらまあまあ役場のようではあった

＊

－　この役場ではの、、

去年からしつこぐ町長宛でに電話をかげでくる、
さちよという個人名はいったいなんだ、
としてアンタ警戒されでるから、まんず総務に紹介しておぐわ、、
みなさん、このひとが例の、函館の謎のしつこい女です

「　（ 失礼な！） はじめましてサチヨです．．．　」

そしてやっぱり人ンちみたいな階段を上らされて
町長にお初にお目にかかると同時にすぐさま、

この日の本題である　【　青函帯企画　】　へ突入して
ペラペラペラペラと１時間半も力説しつづけ、
　　　　　※　現在、青函帯 WebSite はお休み中です

もうタイムリミットという間際になって
横から島奴（　シマヤッコ　）に、

あんた少しは自己紹介ぐらいしたらと突っ込まれ、

ハッ！そうであった！
として退室する５分前くらいの自己紹介、、、

・・・　どうにもアホっぽくて自己嫌悪になった

＊

ひとまず！！

ようやく大間においては町長への説明と仁義も済んで、
　　　　　（　エッ！ぜんぜん仁義でない！　）

せいせいしながら今後の展開の作戦会議を、
スタートさせていただけることとなった、

開港１５０周年を言い訳に、

対岸の大間を含めていっしょに祝祭をしたい、
函館が大盤振る舞いにて、皆さんをもてなします！！！

かの、キチガイ女率いるまちおこしチームとも、
いよいよジリジリと話し合いを進める

イェーイよかった

＊

ラウンジでまたしても珈琲をおかわりしつつ、
すこやかな気分でシケ海峡をトンボ帰り

函館へ着くなりただちに

船酔いだし、喉がかわいたものだから、

渡島（ おしま ）支庁へ出向いて
支庁長と Ｉ 部長のところへ急遽、
報告会議をねじこませていただいて

念願のお茶にありついた

＊

気炎をあげてしゃべり過ぎたのち、

船酔いだし、すこぶる空腹になったため
ひとりで金剛苑へ、焼肉を喰らいに立ち寄り

さんざムッシャラと食べたあとで

これまたおいしい煮込みが
母さんのウィンクとともにサーヴィスされたので
横目で合図すると

母さんと、そのうしろの厨房で金剛力士氏が、
ニッコリしている

　　　　　●　　　　　●　　　　　●

開港２００周年 2/1

■
ようやくにして過日、

おこなわれたミーティングにより、

函館開港１５０周年事業会場となる緑の島の
インフラ、スペック等、
それに持ち込み企画者への使用与件、
行政との協働内容如何等が

関係者に開示された

＊

こちらはかれこれ１７ヶ月間あまり、

ずっと仮の状態ながら
立案、根回し、仕込み、段取り、プレゼン、
営業、ブッキング等を遂行してきたが、

行政側との兼ね合いや許認可や絡みの如何、
空間のプランニング等の制作項目が不透明なまま、
やむをえず決定せられない事項が多く、

すべてに　「　仮　」　を接頭し、
アイドリング状態を強いられていたがここで、

手持ちのカードがわかったわけです

（　このかんにおいて、
　　正月が２度もめぐったにはビックリした　）

＊

与件吟味、調整等　－

それでいったん
わたしの 【　青函帯企画　】 は、解体します

（仮）青函帯ウェブサイトも、いっときクローズ

＊

変容と精査

これはものごと随時の覚悟とモットーでありますが
面倒くさいのでオールクリア、解体としました

「　解体、、、

　　いまから、、、、

　　・・・・・・　大変だねえ、ホントにあんた、、、　」

と、横で涙ぐんでくれたＴ船頭

「　なあ今日は呑むぞ！酒持って来ーい！　」
、、ッと来ても

飲んでいたら先へ進まないのでお断りだが、
このひとたちがいつも
脳天気的ハッピーに守ってくれている気がする

それに

長いジレンマと孤独とに、
ときに電話やメールなどで親身なサポートを集中的に
続けてくださっていたいろいろなみなさん、

どうもありがとう

各方面、アイドリング状態を強いられていた、
あまりに大勢の関係者の皆様、
かさねてご迷惑のことではありますがゆるしてください

＊

いまからが、与えられたスタートだと考え、
イチから仕込み直しです

少しまって

＊

北海道最南端松前町Ｍ町長

－　タクシーのデザインなんか考えてるヒマがあったら
　　　さっさと手伝ってくださいよ、うんざりしてんですから、

と云ったら、

じゃあ開港２００周年を頑張ろう！　

　　　　　　　　　　　　　　と返してくださった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

　　　　　●　　　　　●　　　　　●